ヘルプの喜び運動をはじめる
きっかけ

「いじめ」が元で22年間植物状態の息子がいます。
「いじめ」から我が子を守れなかった母親がいます。

この世からなんとか「いじめ」をなくしたいと活動を始めました。
けれど、「いじめ」はなくなりませんでした。そればかりか、大人が子供を殺したり、子供が大人を殺したり、子供が子供を殺したり、弱い者いじめは、どんどんエスカレートしてきています。

大型のいじめ、国同士の、民族同士の戦争も終わる見込みがありません。
このままだと善良な人間の生命までもが、いつ脅かされるかも知れません。
大切な人を守ることや生命の尊さを伝えることも難しくなってきています。

悩んでいるうちに、「人間の本質の中にある他人を喜ばす喜び」プロフェッショナルな人創りを運動としてスタートさせ、【他人を助け、他人を喜ばすことが人間のプロだ】をファッションのように流行らせたい、そうすれば自然に「いじめ」は、減っていくはずだからと思い始めました。

人を助ける喜びが「かっこいい」こと、という流行を創ったらと考えたのです。
そんな時、行政学者の寄本勝美先生のお話を伺いました。長年、先生は地球環境問題と取り組み、ボランティア活動でご一緒になったのです。
先生は、運動神経の病に罹られていながらも、大学で教鞭を執り、執筆や
精力的にボランティアもなさっておられますが、時々歩行困難に陥られ、人に助けを頼めず困った体験を話されました。

「あぁ、こんな時、S・O・Sのハンカチを振れたらなあと思いました」。

この言葉がヒントになって、「ヘルプの喜び運動」が誕生しました。

当初、「人のプロをめざそうよ」の中で書いたハンカチの色は黄色でした。ただ、「人の喜び」「人を助ける喜び」は何色だろうと考えているうちに、それは「ばら色」とひらめいて、人を助ける喜びは、人生の喜び―「ばら色の人生」にもつながるとの想いで、息子が戴いた障害年金を基に資金を集め、ばら色のハンカチとカンバッチを作りました。ばら色は母性を想う色でもあるからです。まずは、身体に病気がある人や高齢な人達から配り、困った時にハンカチを振ってもらいます。

一般人は、ほとんど無関心で通り過ぎてしまうかも知れません。でも誰か一人くらいは、S・O・Sのハンカチに気づいてくれるはずです。助けてもらったら人は、助けてくれた人にそのばら色のハンカチを差し上げます。もらった人は、そのハンカチを使う人にもなれるし、「ヘルプの喜び運動協会」に送れば、感謝状とバッチがもらえます。助けてもらった人は、また助けを求める時のためにばら色のハンカチを求められます。

そして、どちらも「人を助ける喜び、人を喜ばす喜び」を知るようになります。その心がばら色となって広がっていけば、「いじめ」は少しずつ減っていくのです。

人間の中には、そういう愛の力がまだ残っているはずだと信じて、ヘルプの喜び運動をスタートさせます。

どうぞ、「ヘルプの喜び運動」を広げる手助けをして下さい。助けられるのは、あなたご自身かも知れないし、あなたの大切な人達かも知れません。
世界を変えるのには、あまりにも微力でしょう。
でも今、この時に何かをやらなければ、人として生まれてきた意味がないと思うのです。

街で、駅で、職場で、学校で、ばら色のハンカチが振られ、それに応えた人達が人を助ける喜びを知り、その心をリレーしていけば、きっと世界はもっとよくなると信じています。

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